長物志 ちょろぶつし

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

書名。中国明代文震亨の撰。
震亨は字を啓美といい、長州の人。
徴明の介孫に当たる。
崇禎年中二628-44)武英殿中書舎人に官し、明か滅ぶと共に殉死しました。
室廬・花木・水石・禽魚・書画・几楊・器具・位置・衣飾・舟車・疏果・香若の十二類に分けられ、およそ開適玩好のことについては、ことごとく微細に説かれています。
その長物というのは、『世説新語』中の王恭の語をとったものであるでしょう。
『四庫提要』は非常にこの書を賞賛していますが、その内容は『清秘蔵』『遵生八賤』など先出の書の受け売りにすぎないようであります。
少なくとも窯器に関する限り、あまり大した新説は発見し難い。

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