やきものの粘土を手で練り上げる以前に行う工程の一種であります。
大きな土踏板の上、またはきれいな土間の上に山砂類を一面に散らばせ、その上に練り上げ前の水分を含んだ硬軟が混ざり合わない粘土を大量に置き、素足でその上にあがり、体重を足にかけて満身の力で踏みつけます。
一順踏み終わると大きな土切鎌でほぼ四方形に切り、二、三段に積み重ね、それをさらに足で踏みつけます。
こうして三回位これを行ないますと、硬軟ごちゃごちゃの粘土が大雑把に混ざり合って均一な粘土となります。
土踏みを終えた粘土はさらに使用に先立って一部分ずつ土練り台の上で手でていねいに土練りを行なって使用します。
土踏みは、専門の下人足が行なったり、徒弟が行ったもので、極寒でもI踏み土踏みを行うと途中から汗が滝のように流れる重労働であります。