篆書款は中国清代の乾隆年代(1736-95)から次第に多く行われ、嘉慶(1796-1820)から同治(1862-74)にかけて最も盛行した。楷書の款は時たま見かけるにすぎません。篆書款には二種あり、一つは無辺閑字で紅字あるいは藍字のもの、いま一つは双辺で、紅字、俗に図書款と呼ばれるものです。(『飲流斎説甕』『匋雅』)