陶芸村 とうげいむら

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鶴田 純久の章 お話

近代産業による千編一律化された日用食器その他の陶器に、嫌気がさしている者は多いようです。
そこで、これをつくるにも、原始的な方法によって、かつての郷愁を取り戻そうとしています。
陶芸村の企ては、これに沿って生まれようとする運動にほかならないようです。
こうした動きはこれまでにもなかったわけではありませんが、それはほんの少数の人の趣味的なものにすぎませんでした。
現在起こりつつある陶芸村運動はそれとは線を異にしています。
この運動は1967年(昭和四二)頃からのことで、まだ企画・建設中のところがほとんどであります。
京都の宇治山陶芸村、美濃土岐市陶芸村、福井県陶芸村、常滑市陶芸村その他多くの陶芸村は、そのほとんどが未完成の域を出ませんが、ここ数年にして活動を始め、失った手工芸を必ず取り戻すであるでしょう。

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