天筒山 てずつやま

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鶴田 純久の章 お話

中興名物。破風窯茶入、口広手本歌。
天筒山は福井県敦賀市金ヶ崎にある朝倉義景の古城趾。
「伏見屋覚書」に天筒山は朝倉義景の所持とありますが、破風窯茶入を名物に数えたのは小堀遠州時代ですから、この記録は大変怪しいです。
越前地方から出た茶入ということで、遠州が天筒山と命銘したのを、後人が誤って義景所持と伝えたのではないでしょうか。
口が広く、捻り返しが浅く、甑が低く、肩が衝き、黒ずんだ渋紙色のうちに光沢の美しい黄釉で大小さまざまの模様かおり、やや品位に乏しいうらみはありますが、どっしりした茶入です。
遠州所持、酒井讃岐守を経て享保(1728-36)の頃土屋相模守に入り、寛政

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