金継ぎを受け賜っています。お気軽にお問い合わせ下さい。

茶の湯

茶道美術鑑賞辞典

大黒屋金襴 だいこくやきんらん

大黒屋金襴江戸初期。名物裂。紺地に一重蔓の小牡丹唐草の間に宝尽紋を散らし、東山金襴を模した和製の金襴である。明代の東山裂に比べると経糸がゆるくよろけがみられ、金糸にも冴えがなく、紋様の端々に織技の緻密さを欠いている。大黒屋は堺の商家の屋号で...
茶道美術鑑賞辞典

宗雪銀襴 そうせつぎんらん

宗雪銀襴明代。名物裂。白茶の地合いに銀糸で二重格子に卍字紋を地紋とし、木瓜形に鳳凰紋を織り出している。縦縞部分には菱紋・唐草紋などを配した異色の銀欄で、中興名物「春慶口瓢箪茶入」・「玉津島茶入」にその留部分が仕覆裂に使用され、細縞は白・茶・...
茶道美術鑑賞辞典

宗薫緞子 そうくんどんす

宗薫緞子明代。名物裂。今井宗薫(1552~1627)は堺の豪商今井宗久の嫡子で、秀吉の御伽衆に参じその茶の湯を司った。古渓宗陳から宗薫の号を、玉仲から単丁斎の号を受けたが、関ヶ原の役には家康に属し、のち旗本今井氏として堺に住した。宗薫緞子は...
茶道美術鑑賞辞典

草花紋銀モール そうかもんぎんもうる

草花紋銀モール十七世紀。名物裂。予楽院近衛家熙の愛用した裂で、予楽院裂の名称がある。白地の風通に薄茶の糸で、図案化した唐花を台付きの鉢に植え込んだインド特有の意匠。鉢と花紋の部分だけに銀モール糸を打ち込み、白地をバックに退色してベージュ色に...
茶道美術鑑賞辞典

相阿弥緞子 そうあみどんす

相阿弥緞子明代。名物裂。紺地に近い縹色を地合いとして、白茶の紋緯糸で小花・扇面・宝尽紋などを細かく織り出した緞子である。相阿弥(―1525)は義政時代の同朋衆の一人であり、能阿弥の孫として知られ、画家を本業とし、唐物奉行として将軍家の唐物・...
茶道美術鑑賞辞典

扇面草花紋更紗 せんめんそうかもんさらさ

扇面草花紋更紗十八世紀。『華布便覧』に「扇手ト云唐也」とあるが、扇面は特にわが国では扇面流し・扇面散らし・四季扇面などと称し、伝統的な意匠となっていた。この扇面更紗はたぶん清朝末期の中国南部で、日本向け輸出品として製作された種類のものであろ...
茶道美術鑑賞辞典

摺箔葡萄模様裂 すりはくぶどうもようぎれ

摺箔葡萄模様裂十六世紀。蘇芳地に葡萄模様を一面に金摺箔で置き、ところどころに色紙形を散らし、色紙の地模様を描き添えている。葡萄の木は裾から二本が蔦のようにからみ合って上にのび、肩から袖にひろがり、豊かに実を付けている。金摺箔だけで模様を置い...
茶道美術鑑賞辞典

住吉緞子 すみよしどんす

住吉緞子明代。名物裂。名物「住吉文琳茶入」にこの裂が用いられているところからの呼称であろう。蘇芳地に裏組織で鱗紋を重ねて織り出した珍しい裂で、類裂に鎌倉緞子(格子の対角線による鱗紋)があり、色替り裂もある。『古今名物類聚』には黒地に赤茶の鱗...
茶道美術鑑賞辞典

角倉金襴 すみのくらきんらん

角倉金襴明代。名物裂。角倉了以(1554~1614)の愛用裂であったと伝えるところからこの名称があるが、花兎金襴の一種である。紺地に大柄の花兎の作土紋を現わし、一列ごとに左・右向きの紋様となって、単調な紋様の繰り返しを防いでいる。作土紋は縦...
茶道美術鑑賞辞典

蜀江錦 しょくこうにしき

蜀江錦明代。名物裂。蜀江錦は蜀錦とも蜀紅錦とも書くが、古くは中国四川地方の蜀(22~63)の首都成都付近で織られた錦で、法隆寺伝来の隋代のようらく経錦が遺存している。名物裂で蜀江錦と称するものは明代の裂で、紅色の鮮やかな地色が退色して黄茶色...