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宗薫緞子 そうくんどんす

宗薫緞子
宗薫緞子

明代。
名物裂。
今井宗薫(1552~1627)は堺の豪商今井宗久の嫡子で、秀吉の御伽衆に参じその茶の湯を司った。
古渓宗陳から宗薫の号を、玉仲から単丁斎の号を受けたが、関ヶ原の役には家康に属し、のち旗本今井氏として堺に住した。
宗薫緞子は五緞子の一つに数えられるが、遺存す裂には概して古様のものはみられず、明代末期の縫製になるものがほとんどである。
宗薫の活躍期は天正年間で、下っても秀吉の堺焼討までと考えられ、その当時のものであるとするならば、まず万暦期のものと思われる。
大名物「油屋肩衝茶入」に仕覆として用いられ、縹地に白茶で細い二重の七宝繋ぎ紋を織り出し、その中に梅花紋と宝尽紋を配している。

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