茶道美術鑑賞辞典 蓮池水禽紋繍裂 れんちすいきんもんぬいぎれ 蓮池水禽紋繍裂明代。中国明末清初頃の赤絵や染付磁器に現われる、蓮花と水禽を刺繍に置き換えた趣の意匠であり、万暦期の煩雑な装飾過多の表現に比べると、空間を整理して広くとった簡素な表現は、すでに清朝様式を... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 利休間道 りきゅうかんとう 利休間道明代。名物裂。利休が贈った大名物「松屋肩衝茶入」の仕覆裂をその本歌としているが、同手の裂はみる機会に恵まれず、むしろ一般に知られているのは本図の裂に類した方である。紹鷗間道より織りの粗い千鳥格... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 吉野間道 よしのかんとう 吉野間道明代。名物裂。豪商灰屋紹益が京都島原遊廓の吉野大夫に贈った裂であると伝えられ、寛永十七年(1640)島原遊廓が設けられたのちのものとも考えられる。実際にこの裂を茶入の仕覆などにとり上げたのは紹... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 弥三右衛門間道 やざえもんかんとう 弥三右衛門間道明代。名物裂。博多の満田弥三右衛門が宋から請来したという伝説があるが、満田弥三右衛門自身が架空の人物であるとする説もあり、織製年代か考えても別人の弥三右衛門でなければならない。赤または緋... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 望月間道 もちづきかんとう 望月間道明代。名物裂。織部流の茶人望月宗竹の愛用裂であるとも、望月茶壺の裂であるとも伝えるが、確証はない。類裂が多く数種あり、縞柄に多少の差違がある。そのうちの二種は特にすぐれ、その一つは赤茶地に白と... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 万代屋緞子 もずやどんす 万代屋緞子明末清初。名物裂。名称は、堺の町人で利休の女婿である万代屋宗安(―1594)の所持によるものと思われる。万代屋緞子と称するものには数種類が認められる。同系の紋様のものに織部緞子や三雲屋緞子な... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 萌黄地牡丹唐草銀襴 もえぎじぼたんからくさきんらん 萌黄地牡丹唐草銀襴明代。名物裂。経糸に黄みの強い糸を用い、緯糸に青みがかった緑の色糸を用いて、雅味ある萌黄の地合いを綾に織り出している。経糸が強く張っていないために、左右によろけて、地に独特の趣を出し... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 萌黄地唐草紋海気 もえぎじからくさもんかいき 萌黄地唐草紋海気明代。名物裂。紋海気は無地海気とはかなり違った織物で、紋の部分は地合いの部分より織糸をまばらにすることによって紋を現わす方法がとられている。海気は海貴・改機・海黄とも書く。元亀・慶長(... 2024.12.06 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 萌黄地石畳紋金襴 もえぎじいしだたみもんきんらん 萌黄地石畳紋金襴明代。名物裂。〇・九センチほどの小石畳紋を金糸で現わし、その中に宝とばり尽紋を配し、地合いの萌黄の中央に珠点を入れた緻密な織物である。大徳寺創建のとき、帷帳にこの種の石畳金襴が用いられ... 2024.12.05 茶道美術鑑賞辞典裂地
茶道美術鑑賞辞典 紫地印金 むらさきじいんきん 紫地印金明代。名物裂。紫地のものが印金の中で最も珍 重さ:れるのは、その気品ある色調と箔の金色のコントラストにより、見事な美的表現をなしているからであろう。元来、羅は薄物と称せられ、軽やかな織物である... 2024.12.05 茶道美術鑑賞辞典裂地