京都の楽焼工。
今宮の鋳職でありましたが、文化(1804-18)の頃大徳寺門前に窯を築き楽焼を始めました。
芳春院の松月庵宙宝和尚に「紫寺」の印文を乞い箱書付をも乞うたといいます。
その後中絶したが1844年(弘化元)にまた大徳寺塔中の常楽庵に再建し、洞雲拙叟和尚が「常楽」の印文を与えました。
紫寺印と併用し二、三年で止んです。
また嘉永年間(1848-54)に玉林院の末寺である大阪堀川口の般若寺に窯を築いたといいます。
(『大成陶誌』)
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