甚兵衛焼 じんべえやき

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鶴田 純久の章 お話

和歌山県の古陶。
現在の和歌山市東瓦町のあたりで1619、二〇年(元和五、六)頃から瓦師寺嶋甚兵衛が焼いたものです。
遺品ははなはだまれで、わずかに茶碗(高麗写し・呉器写し)、’鬼瓦形の掛け花生、百合花の向付、茶入などであります。
どれにも甚兵衛の彫銘があります。
寺嶋家は代々紀州家御用達の瓦師として永く祖業を継いできたが、これらの陶器を製造したのは初代甚兵衛だけなのか、または子孫も焼いたのか今これを確言し難い。
なお甚兵衛猿と呼ばれる瓦製玩具は初代甚兵衛が創製したものと伝えられます。

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