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鶴田 純久の章 お話

中国漢代の鉛釉陶器やペルシアの陶器あるいは古代エジプトのガラスなどには、変質して美しい神秘的な銀色になっているものがあります。
この現象を銀化といいますが、別に銀が吹き出した訳ではないようです。
釉やガラスが長い間風化されて薄い層に分かれますと、その間に空気が入り、そのため外光を屈折分散してオパール現象を起こすからであります。
この現象は鉛釉や鉛ガラスに限らず、アルカリ系の釉やソーダガラスでも起こりますが、鉛釉や鉛ガラスは風化しやすいのでこの現象が多いようです。

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