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鶴田 純久の章 お話

金で描いた模様、すなわち金を焼き付けた餓金や描金の模様のことをいいます。
中国における金花の法は古く北宋時代から行われています。
朝鮮ソウルのソウル博物館にあった紅定金彩文の天目茶碗、箱根美術館の黒定金彩文の碗などがその古い例といえましょう。
北宋時代には、このほか磁州窯系の柿天目、定窯の白磁碗、建窯の天目茶碗などにそれぞれ金花を施したものがあるようで、高尚な好みとして流行したことが知られます。
それらにおける金花は、牡丹などの花序、蝶や鳥、そして「寿山福海」などの文字が用いられています。
そしておおむね金箔を切って貼り付ける裁金の法が用いられたようであります。
降って明代に入りますと、色絵磁器の上に金花を加えたいわゆる金欄手ものが盛んにつくられるようになります。

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