十六世紀後期 飯洞甕下窯
高10.0 径14.6
九州陶滋文化会館
昭和初期に唐津の旧家から志野茶碗の偽物として大分を経て東京に渡り、昭和十六年頃、福岡の茶人のものとなり、昭和二十四年頃、唐津に帰ってきました。昭和十年代に飯洞甕下窯が発掘調査されて、飯洞甕窯の産とわかりました。 この手の陶片は飯洞甕下、同上窯から出土します。胴に×印が太く陰刻されています。口縁は不規則な七角形となっています。 高台は二重高台で、あらあらしい縮緬皺が出ています。 高台ぎわまで長石釉が厚くかけられ、梅華皮が出て景色となっています。