名物。肩衝茶入、古瀬戸。もと紹鷗所持、茶棚弁当入れとして用いたと伝えられる。のち小堀遠州に伝わり、さらに堀小式部、松平備前守と転伝し、備前守の裔弾正に至って仙台藩主松平陸奥守に伝わり、1916年(大正五)5月伊達家入札の際に兵庫県の嘉納家に落札。(『大正名器鑑』)