高さ4.入㎝
口径3.3㎝
底径5.0㎝
ロの小さい内海形の茶入で、底裏に仙叟(千仙叟 1622~1697 茶人 裏千家第四代)の直書があるようで、川上不白(1716~1807 茶人、表千家不自流、江戸千家流の開祖)が箱書をしています。
いたって小さい器ながら、形はよくととのっていて、濃い飴釉の上に散された藁灰釉の青白い斑文もほどがよく、おそらく始めから茶入として作られたものと思われます。
飴釉は裾際で止まり、赤黒い土を下に見せています。
底はわずかに一段上っています。
いずれにしろ作りのいい珍しい茶入であります。