呉須赤絵四方入角香合 ごすあかえよほういりかくこうごう

呉須赤絵四方入角香合
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鶴田 純久の章 お話
呉須赤絵四方入角香合
呉須赤絵四方入角香合

 形物香合番付西方前頭十枚目に位し、呉須赤絵の中では最高位。
 呉須赤絵は中国明末清初の頃、華南地方の民窯で製作され、絵付の奔放さから茶人に好まれ、桃山から江戸時代にかけて多量に輸入された。四方角とは四角の四隅が入り込んだ形で、胴周りはややふくらんでいる。
 これは呉須窯のもつ特有の形で、日本では古くから葉入角とも書かれた。この香合は呉須と赤絵で総体に花文を描いているが、稀に兎の絵などを蓋甲に描いたものもある。
素地が白く、上絵の赤も濃く、胆礬釉も十分にかかり、全体として色調が鮮明で、この種のうちで随一のものである。
【寸法】 高さ:5.1 胴径:63 底径:4.1 重さ:113

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