足利義政造茶杓 あしかがよしまさ 銘笹葉 追筒

足利義政造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
足利義政造茶杓
足利義政造茶杓

義政茶杓として伝えられる随一のものである。
この茶杓の源は唐宋の茶匙であろう。
節上は「笹葉」の銘の示す形をなして節から湾曲している。
露は鋭く薄い。
筒は大名好みの追筒である。
四方面取りに皮を残し、メ印は彫込み、「笹葉」の文字は銀蒔絵。
義政は足利八代将軍。
政治的手腕を欠いたが文化史上には輝ける存在で、東山に隠棲して風雅の余生を送った。
能・芸・相の三阿弥を侍らせ名器収集鑑賞を事とし、珠光の協力を得て茶の湯に新しい世界を開いた。
【付属物】内箱―被せ蓋、内金砂子蓋裏書付「慈照院殿義政公御作」絵・笹葉一葉 添幅―風早実種正二位権中納言・石山師香従二位中納言筆
【寸法】茶杓―長さ17.0

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