丸撓めであるが、宗和好みの二段撓めを加味している。
節を中心にして美しい斑文があり、美杓たらしめている。
樋は浅く二本流れ、本樋、直腰。
筒は真削りの面取り。
メ印に銘の「白山」を書き、その下から五段に分けて「ふりにけん友とやこれをながむらん雪つもりにしてしのしら山 宗和(花押)」と流麗に書き下す。
宗和ならではの品位ある作である。
【付属物】内箱桐白木、貼紙書付 「金森宗和公茶杓」 外箱杉白木、書付矢倉竹筆「白山之茶匙」、蓋裏書付同筆 極札同襃詞古筆了延筆。
【寸法】茶杓長さ18.2 幅0.5～1.0 厚さ0.25 筒長さ22.4 径2.4
