八幡名物。
浅い一本樋の逆樋の節脇と、節から追取にかけてひと流れの媒色の景色をみせる。
薄造り。
筒は真筒で面取り。
遠州自筆で「〆 滝本坊玉緒 宗甫」、側面から「初春のはつねのけふのたまはゝき手にとるからにゆらぐ」と二行書し、正面の「玉緒」に結ぶ。
その筆跡は暢達で美しい。
この歌は『万葉集』巻二十大伴家持の作。
【付属物】内箱―桐白木、書付松花堂昭乗筆「小堀遠州茶杓玉緒」 外箱―桐白木、書付小堀宗中筆「玉緒宗甫居士真作」、蓋書付同筆「元滝本坊所持八幡名物之弌品(印)」
【寸法】 茶杓―長さ17.6 幅0.6~1.0 厚さ0.35 筒長さ22.1 径2.1~2.4