小堀遠州造茶杓 こぼりえんしゅう 共筒 歌銘松島 長兵衛殿

小堀遠州造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
小堀遠州造茶杓
小堀遠州造茶杓

綺麗寂びの遠州形で、黒白片身替りの景色が節の上下に流れ、逆麺の節を高くして緊縛感を与えている。
節から切止にかけて厚手。
筒は真削りの蔵さびが伝来のよさを感じさせる。
「松島 たちかへりまたもきてみむやをしまのとまや浪にあらすな 長兵衛殿床 遠子」、遠州創意の歌銘である。
遠州は備中松山城一万二千石を領し、皇居造営・駿河普請奉行を歴任、近江浅井に移封、伏見奉行となる。
【付属物】 内箱 桐白木、貼紙書付「茶杓第二番遠州茶杓銘松島」 (『新古今集』巻十藤原俊成の歌)
【伝来】前田家
【寸法】 茶杓―長さ18.0 幅0.5~1.0 厚さ0.3 筒長さ22.2 径2.3

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