蒲生氏郷造茶杓 がもらうじさと 共筒

蒲生氏郷造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
蒲生氏郷造茶杓
蒲生氏郷造茶杓

武人を代表するがごとき豪快な作意気で、櫂先はきっぱりと折撓め、節下は腰蓑が複雑な景色をつくり、佗び味が横溢している。
逆麺、厚造りながきじももかくま裏の削りは古風な雉股仕上げである。
筒はごま竹の太筒を乱れ削りに面取りし、草筒に「メ氏郷」の書付は雄渾。
氏郷は近江国蒲生郡日野城主。
信長・秀吉に仕え、関東・奥羽平定後は会津九十二万石を領す。
文禄四年二月病没、四十歳。
利休七哲の一人で利休没後少庵を匿って恩義に報いた。
【付属物】 内箱 桐白木題箋、はめ込書付片桐石州筆 「茶杓氏郷作」中箱 桐掻合塗、朱漆書付 外箱―大名箱 極札―古筆了伴筆
【寸法】 茶杓―長さ17.7 筒長さ20.1
【所蔵】東京国立博物館

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