五位鷺図 ごいさぎのず

五位鷺図
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
五位鷺図
五位鷺図

黙庵霊淵筆。
楚石梵琦賛。
『等伯画説』に「五位鷺枯木ニトマリタル絵」ひんしいによし げつこうしよういん りようもつけ「朱印ニッ有之ノ上ニ水清魚見ト書ケリ」と記載のある作品に相当する。
黙庵は嘉暦年間(1326~19) 鎌倉より入元、平石如砥・月江正印・了庵清欲・楚石梵琦らに参禅、西湖六通寺に赴いたとき、開山牧谿和尚の再来といわれ印章を授かったという説話がある。
至正五年(1345)頃客死、中国画人と誤伝されたほどに画技は中国画の水準に達していた。
本図における瀟洒な画趣は、いかにも日本人的情感であり、禅機また画中に横溢している。
【付属物】添状―小堀遠州・江月和尚筆 内箱―書付片桐石州筆 外箱書付近衛予楽院筆
【伝来】 近衛家 大原三楽庵

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