石山切 いしやまぎれ

石山切
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鶴田 純久の章 お話
石山切
石山切

藤原定信筆。
『西本願寺本三十六人集』の『貫之集下』断簡。
『西本願寺本三十六人集』は天文十八年、後奈良天皇から本願寺証如上人光教に下賜されたが、当時、本願寺は石山(現在大阪城)にあり石山本願寺と称した。
昭和四年、大谷尊由師が『貫之集下』と『伊勢集』を分割し、これを「石山切」と命名した。
『貫之集』は『順集』(糟色紙・岡寺切)などと同筆の定信(世尊寺家五代)の真筆と認められ、『元永本古今集』成立頃の書写といわれるから、元永三年33歳頃までの書である。
「石山切」は平安朝古筆切中料紙装飾の最高峰を示すもので、優雅な継ぎ紙は特に賞揚されている。
【伝来】西本願寺
【寸法】本紙縦20.0 横31.8

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