厳島切 いつくしまぎれ

厳島切
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鶴田 純久の章 お話
厳島切
厳島切

池大納言平頼盛筆。
『無量義経』断簡(国宝 『大手鑑』)。
平頼盛(1132~86)は忠盛の子、清盛の異母弟で、正二位権大納言になった。
安芸国厳島神社に奉納されたいわゆる『平家納経』『観普賢経』などとともに伝えられた『紺紙金泥経』の断簡である。
この経巻の断簡は手鑑『藻塩草』『碧玉』などにみられ、奥書(藻塩草)によると「承安二季六月十一日書写了、参議正三位行右兵衛督平朝臣頼盛、端十七行者入道太相国御自筆也」と記していることによって、頼盛41歳のときの書写である。
筆勢は豪放で明快な書風を示している。
【伝来】近衛家
【寸法】本紙縦26.5 横20.7
【所蔵】陽明文庫

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