
牧谿筆。
重文。
瀟湘八景図の内。
牧谿の筆と伝えられる大軸の 『瀟湘八景図巻』の断簡で、四幅が伝存している。
瀟湘八景は、瀟水・湘水の二水が合流して洞庭湖にそそぐあたりの景観を八景にまとめたもので、多くの文人墨客によって詩画されてきたが、八景図として画き始めたのは宋代の画家宋迪であったといわれる。
足利義満の鑑蔵印「道有」が捺されており、義満時代に移入された図巻が切断され、現在の姿で鑑賞されたことがわかる。
山水画の主題として数多く制作され、その伝統は日本各地に種々の八景を成立させている。
【付属物】 外箱書付松平不昧筆
【寸法】全体縦129.7 横画面―縦32.3 横103.6



