松浦鎮信造茶杓 まつうらしげのぶ 共筒 和田織部殿

松浦鎮信造茶杓
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鶴田 純久の章 お話
松浦鎮信造茶杓
松浦鎮信造茶杓

白さび竹で一文字を加味した丸櫂先、撓めは強い。
節から下に片身替りのそげがあり、追取は石州形である。
筒は草筒に面取りし、刀印のメ印「和田織部殿 徳祐」の贈筒。
鎮信には贈筒が多いが、和田織部なる人物は不詳。
鎮信は肥前平戸城主。
寛永十二年十二月従五位下肥前守に叙任して家督を嗣ぎ、壱岐・肥前・平戸を併せて六万三千石。
のち隠居して天祥庵・徳祐と号す。
茶は石州門で鎮信流を立てる。
山鹿素行に兵法を学び、元禄十五年師走、赤穂義士討入に吉良の隣邸にあって陣太鼓に耳を傾けたという。
【付属物】箱―桐四方桟箱、書付「松浦鎮信公茶杓」
【寸法】茶杓―長さ17.0 幅0.9 厚さ0.2 筒長さ20.2 径2.3

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