一品経懐紙 いっぽんきょうかいし

一品経懐紙
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鶴田 純久の章 お話
一品経懐紙
一品経懐紙

西行筆。
国宝。
一品経二首和歌。
平安朝の法華経信仰に『法華経』二十八品を一巻ずつ書写した一品経が広く行なわれ、この和歌懐紙もまた各品を詠題とし、述懐と題した一首を合わせて二首懐紙としている。
西行(1118~190)真筆の仮名遺品は他には見当らない。
治承五年春から寿永二年春までに、たぶん何人かの供養に行なわれた歌会における一連のもので、「熊野懐紙」に先んじる名品。
経裏懐紙で、もと二十八品と開結二経を加えて三十枚あったと思われるが、現存はこの西行を含む十四枚のほかに、藤原有家・平行盛(香雪美術館蔵)の二枚が知られる。
【伝来】一乗院―福井崇蘭館
【寸法】本紙―縦27.9 横48.0
【所蔵】京都民芸館

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