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伊予切 いよぎれ

伊予切
伊予切

伝藤原行成筆。
『和漢朗詠集』上巻断簡(第一種)。
伊予国西条の松平家蔵の『和漢朗詠集』断簡で、大正十三年に分割された際に命名。
もとは粘葉装の冊子本であったものを襲綴の上下二冊に改装し、料紙は表にだけ飛雲を漉き込み、雲母を撒いた鳥の子紙を用いている。
上巻「秋夜」の漢詩のなかばまでを第一種、以後巻末までと下巻「古京」「閑居」など七十二行を第二種、その他の部分を第三種と称し、三筆に分けている。
第一種は『御物粘葉本和漢朗詠集』「高野切」第三種と同筆。
漢字と仮名の融合は見事で、当時の新様式の書風であり、典雅な王朝時代古筆の特質を最も如実に具現している。
【伝来】松平家
【寸法】本紙縦25.0 横37.7

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