六祖慧能図 ろくそえのうのず

六祖慧能図
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
六祖慧能図
六祖慧能図

伝梁 楷筆、子元祖元賛。
重文。
禅宗の初祖達磨から六代目、禅宗五家七宗の祖師慧能が、五祖弘忍の命によって確坊に入り、労役に従ったというぐにん『慧能伝』の一挿話に基づく画題である。
図上に、北条時宗の招請によっ弘安二年(1279)来朝、建長寺第二世、円覚寺開山となり日本禅林を指導した禅僧子元祖元による著賛がある。
賛は「伝来一鉢幾多難、思報勤労勿素餐、午夜確坊軋響、祖翁腰石重如山」とあり、足利義教の所蔵を示す「雑華室印」印をもつ。
輪郭のはっきりとした線描を基調に、淡彩を加えた禅宗祖師像中の優品である。
【寸法】 画面 縦83.1 横34.7
【所蔵】正木美術館

前に戻る
Facebook
Twitter
Email