石山切 いしやまぎれ

石山切
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鶴田 純久の章 お話
石山切
石山切

伝藤原公任筆。
『西本願寺本三十六人集』の『伊勢集』断簡。
『貫之集』は書においてすぐれ、『伊勢集』は料紙が美しいので名高い。
中でも重ね継ぎは「石山切」中の最高の装飾技法である。
唐紙・紙屋紙・蠟箋・染紙などを駆使し、切り継ぎ・破り継ぎ・重ね継ぎなどの手法が施されている。
もとは粘葉装の冊子本で料紙は九十五丁(墨付九十2.白紙三、第八十七丁欠)からなり、継ぎ紙・重ね継ぎを行なったのち、銀泥により花鳥・草木折枝文などを描き加えている。
同集『斎宮女御集』『友則集』と同筆で、運筆に巧妙で抑揚の変化は見事である。
【伝来】西本願寺
【寸法】本紙縦20.0 横30.7
【所蔵】梅沢記念館

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