佐竹本三十六歌仙絵 さたけぼんさんじゅうろくかせんえ

佐竹本三十六歌仙絵
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鶴田 純久の章 お話
佐竹本三十六歌仙絵
佐竹本三十六歌仙絵

伝藤原信実絵・伝後京極良経詞・平兼盛像。
重文。
佐竹本中、躬恒と貫之(位署と歌のみ遺存)は江戸初期に欠失し、狩野探幽が二図を補筆し、また下巻頭に住吉神社の詞と歌とが記され、住吉神社の風景が加筆されている。
男像の三十一人中、黒色の直衣・狩衣を着する人物は十八体あり、薄墨で輪郭を描き、その中に墨絵具を加彩していく描割の技法が駆使されている。
猿丸大夫を除きほとんど下膨れの柔和な容貌である。
白地の下襲を長く引いた姿は形式化されているが、総体に身体の大きさに比して頭部が小さく、顔面の描写は細密な筆致である。
【伝来】下鴨神社 佐竹家
【寸法】本紙―縦36.0 横59.2
【所蔵】救世熱海美術館

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