


千家名物
付属物
内箱 桐 白木 書付 閑事庵宗信筆
外箱 黒塗 金粉文字 書付
伝来
京都六角 三井家
寸法
高サ5.1cm
口径4.9cm
胴径6.3cm
底径4.2cm
重サ90g
この香合は、形物香合の東の関脇に位している。数の少ないうちにも、もっとも逸品として定評のあるもので、形は端然として釉色ことに美しく、交趾香合の特色とする黄釉をもって、牛の姿がよく浮き出し文様になっている。周囲の紫釉と全体の青釉の調和がみごとである。
底の盆付に「天」の字を見るのはまれで、とくに推賞されている。
ふるく『中興名品録』(注、千家名物)にも記載され、京都六角の三井家に伝来した。箱書付がまた、坂本周斎(閑事庵宗信)である。
近世、同族の三井泰山がこれを愛蔵した。筆者も親しくこの香合を実見する機会を得て、嘆賞したものであった。
昔からこれを、交趾香合のなかで、古渡り物の筆頭として、茶人がもてはやしている。同種のものは数個しかなく、好事家に秘蔵されている。台牛とよむ。





