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鶴田 純久の章 お話
青海波 せいかいは
青海波 せいかいは

砧青磁輪花平形水指。
これは一種の鉢を水指に見立てたもの。
口造りに輪花形六つの入込みと、胴と腰の紐が器体に新鮮なアクセントを付けています。
砧手として釉色清潤、夏用の水指としてまことに気のきいたもので、宗旦が蓋裏に「たらい水さし」と書いています。
金物水指で当時から古茶書に「タライ水指」とあるものは、大体このような低い平形であったことがわかる。
銘はその形に因むもの。
砧手の平鉢形には双魚などの貼付文のあるものもありますが、水指としては無文の手を喜びます。
【付属物】蓋—黒塗金粉字形 箱桐白木、蓋裏書付千宗旦筆
【伝来】 平瀬家
【寸法】 高さ:8.1 口径:22.7 重さ:1250
【所蔵】金沢市立中村記念美術館

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