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交趾 花喰鳥

交趾 花喰鳥
交趾 花喰鳥

付属物
箱桐白木書付

伝来
赤星家

寸法
高サ4.7cm
胴径4.5cm
左右60cm
底径2.5―4.0cm
重サ60g

 この香合は、番付では前頭筆頭に位する。一名「見返り鴨」とも通称されている。「花喰鳥」ともいって、ふるくから愛好されていた。鴨の香合は数多いが、筆者は同種のものを、わずか二個より見ていない。
 交趾香合のよろこぶ色は黄釉で、炭斗の側におかれると、配色がすごく鮮やかで美しく、晴れ立つから、珍重がられるのである。しかもそのうえ黄一色が鮮やかで、羽根に白檀色(金箔に溜漆を塗り重ねた色)をわずかにとどめて、他の色をまじえない。
 この金玉の小鳥香合から炉に薫香し、客の望みに任せて掌上に扱い、一見に供するときこそ炭手前の逸興であろう。
 かつて赤星家旧蔵であったが、大正六年に同家所蔵品入札の際、現所蔵者の蔵に入ったのである。

釉彩いろいろあり
和蘭陀雀は類似品なり 参考品

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