朝日焼 あさひやき

朝日焼 あさひやき
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鶴田 純久の章 お話
朝日焼 あさひやき
朝日焼 あさひやき

京都府宇治市朝日山の陶器。遠州七窯の一つ。慶長年間(1596-1615)奥村次郎右衛門(あるいは藤作)が築窯したのが起こりといわれ、主に遠州好みの茶器を焼きましたが、慶安(1648-52)頃から一時絶えました。
この時代の作を古朝日といいますが、多くは茶碗で御本風が主であります。
素地は褐色で、釉肌に黒斑があり、多く刷毛目の櫛描きがあります。
「朝日」印は遠州筆の伝から俗に遠州印といわれ、朝の旁が卓になっているいわゆる卓「朝日」印は小堀権十郎筆で、権十郎印といわれています。
箱書に宇治焼とあるのもおそらく朝日焼であるでしょう。1861年(文久元)に松林長兵衛が再興してから引き続き今日に及んでいます。
今の朝日焼は紅斑のいわゆる御本が特色で、御本写し・三島・刷毛目・彫三島が得意であります。
(『本朝陶器改証』)※うじやき※うじたわらやき

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