Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
色絵 山水文 角桶
色絵 山水文 角桶

高さ24.6cm 口径13.7cm 左右16.1cm 底径10.1cm
 俗に角桶と称している樽形の器で、おそらくワインボトルとして輸出されたものであり、近年、ヨーロッパより請来された。胴には三方に色紙形の窓をあけ、その内に山水風の文様を描き、地文には松葉のような文様を細かく線描きし、その間に桐文あるいは菱形文などをあらわしている。窓内の山水画は古九谷のそれと一脈通じるもので、ここでも古九谷との関連性がうかがわれるのである。寛文年間以前の有田の赤絵である。

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