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鶴田 純久の章 お話

長石または長石を含有する岩石の粉末で、陶磁器原料として重要なものです。
石粉は尾張・美濃(愛知・岐阜県)地方の呼称で別に広見ともいいます。
おそらく三河国西加茂郡広見村(愛知県豊田市)から良質のものを産出したことによります。
その品質によって釉粉と地粉の名称があり、釉粉は上質のもので主として釉薬に使われ、地粉は品質が劣り主として素地に使用されます。
その水簸物は漉粉と呼びます。
産地は愛知県および岐阜県が第一で、滋賀県・茨城県・愛媛県などの各地から産出します。
石粉を使用する目的はそのアルカリ成分を利用することにあり、そのため純粋の長石に近く含有鉄分の少ないものを良品とします。

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