釉薬の媒熔剤としてイス灰などと共に地方で応用されています。 北村弥一郎の『窯業全集』第二巻「製陶法」には、釉薬原料のカルシウム化合物中に木灰の一種としてイツキ灰を挙げていますが、その樹名は仮名だけであります。 『九谷磁器試験報告』には羊婆如と書いてイツキと傍訓しています。 (塩田力蔵)