伝法焼 でんぼうやき

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

転法焼とも書きます。
山城国伏見(京都市伏見区)の産。
『俳諧歳時記』に「初午には伏見稲荷に新御供を献す、社家毛利氏之を調進す、今日農民参詣特に多し、門前の家々にて百穀の種子、並に雑菜の種子を売る、又大小の陶器を売る、其の大なる者をデンボウと云ふ、摂州転法の海浜より、製し始めしなり世に之を転法焼と云ふ、其の小なる者をツボツボと称す、此の土器を手中にて運転すればツボツボの音あり故に名とす、之を以て小児を廉し、又大人も塩を此の内へ入れ火中に投じて焼塩とす」とみえ、『本朝陶器孜証』には「叉一説に宗旦茶道相伝の節此向付(伝法向付)を好み用ゐられし故、伝法といふといへども其証なし」とあります。

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