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鶴田 純久の章 お話

琺瑯はエナメルの訳語で光沢の強い不透明破璃質のものをいいます。
窯業品の琺瑯は大別して三つあります。
1)不透明のエナメル釉を施した陶磁器。
2)ガラス質琺瑯で、普通の釉薬の成分に側酸・瑚砂を多くして溶け易くしたガラス、ことに着色ガラス質琺瑯を、主に銅・銀などの素地に施したもので、七宝などはこれに属する

3)普通琺瑯あるいは単に琺瑯と称するもので、主に鉄の素地に不透明釉を施したものです。
まれに銅素地を用いることがあります。
普通に琺瑯と称するのはこの琺瑯鉄器であります。
琺瑯器物の起原は極めて古くインドに起こったといい、ローマ時代には主として銅素地のものが盛んとなり、十八、九世紀の頃の製鉄業の隆盛にともない鉄素地のものが行われ、最近では家庭日用品・化学工業品に極めて多量に用いられています。

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