遠州伊賀 えんしゅういが

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

小堀遠州の指示によってつくられた伊賀焼をいいます。
『三国誌』に「寛永年間小堀遠江守陶工をして茶器を製せしむ、其製極めて精良なり」とあります。
その工人がどういう者であったかは明らかでありませんが、『伊賀及信楽』には長次郎ではないかとし、作品については「古伊賀を離れて独特の見地より精巧なる技術を伊賀焼の上に施せしもの、純真なる古伊賀の真髄より遠ざかれるもの」といっています。
大体諸家の説は、遠州伊賀の特色は漉土にあって、建武(1334~8)以来の荒土の製に比べ土味は非常によいのですが、かえって雅味は古伊賀に及ばないとしています。

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