大萱窯 おおかやがま

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鶴田 純久の章 お話

岐阜県可児郡可児町久々利大萱の古窯群。
黄瀬戸・志野・織部を多く焼いていたが茶入の破片は瀬戸付近ほど多くは出ていないようです。
大萱の西方部のウンバガフトコロはここの古窯群のうち最古のもののようで、その時代は元亀・天正(1570-92)の頃と推考されます。
現在、牟田洞・窯下・中・弥七田の四つの窯跡が残っています。
これらのうち最も重要なのは牟田洞で、1577年(天正五)加藤源十郎景城が開いた窯といわれます。
志野の名品と称せられるものは、そのほとんどがこの窯で焼かれたといってよいです。
「卯花垣」「住吉」「竹の子筒茶碗」などの破片がここから発見されています。
(『陶器全集・志野』)

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