瀬戸黒 茶碗 銘三番叟 122

瀬戸黒 茶碗 銘三番叟 122

高さ8.1cm 口径13.8cm 高台径4.8cm
 かつて松平不昧が所持していた茶碗で、高台脇の土見せのところに朱漆書きで「三番叟iとあり、不昧が花押を書しています。この手’の瀬戸黒茶碗は巷間にしぱしぱ見られるのであるが。いわゆる桃山前期の作品と比べるといささか作風が異なる。ことに土味がかなりかたい。桃山時代のいつ頃にどこで焼かれたか。窯跡から出土する陶片からは判断しがたい。一見素直な作振りであるが、かなり作為的なものがあり、あるいは瀬戸黒というものは高台が小さく低く、腰が強く張ったものであるという一つの好みが形式化され、そうした瀬戸黒という概念のもとに、ある時期に作られたものではないかと考えています。しかしその焼造年代については今後の考究を待ちたい。

About the author: Yoshihisa Tsuruta

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