名物。朝鮮茶碗、古井戸。銘はおそらく柏木氏が所持していたことに因むものでしょうが、何人たるかは明らかでないようです。いささか変化に乏しい憾みあるものの上品な茶碗であります。かつて松平備前守の蔵であったか、諸家を転伝して1917、八年(大正六、七)頃京都田近家に入りました。(『大正名器鑑』)