織部好みの唐津焼という意味で、『古今和漢諸道具見知妙』(1694、元禄七年編)の織部焼の項に、「但し瀬戸織部、唐津織部とて二通り有り云々」とあるのが文献上の所見では古いようであります。唐津小山路窯の作には特にその感が濃いです。