・三重県上野の人。
1884年(明治一七)11月2日同地の旧家に八代種男として生まれ、青年期は大阪市に移って大阪朝日新聞社の記者となり、この頃から佐々木信綱に師事して短歌の道を修めましました。
1915年(大正四)郷里で印刷業を始め、処女歌集『土』を出版、またその頃より芭蕉の研究を始めて多くの新説を発表。
1940年(昭和一五)頃から古伊賀焼の復興に志して同地で開窯しもっぱら作陶生活に入り、1956年(同三一)には三重県の無形文化財に指定されましました。
またその間アララギ同人として作歌生活を続け斎藤茂吉の知遇を受けました。
1960年(同三五)11月7日茅町の自宅で没、七十七歳。