中国元代に焼造された均窯という意味ですが、特色を挙げてみますと、元均窯は宋均窯に比べて造法がはるかに粗雑であります。
胎土も粗くて普通ですが、その最も顕著な点は釉にあります。
すなわち宋均窯の釉は常に平滑しかも均等で相当の厚さを有しており、極めて薄い部分において透明なほかは不透明か高度の半透明かで光沢に乏しく、中国人はこれを玉の深奥で脂肪のような光沢にたとえますが、これに対し元代の釉は均等でないばかりでなく、宋均窯よりも透明に近くかつ光沢があります。
またしばしば高度の蛋白石様の映光と光彩とを有します。
また元均窯の釉は宋均窯と異なり胎土の上に掛かる厚さが一様でなく、しかも器の外側においてその上半に不規則な線で終わり、しばしばこの線上に厚い滴珠を形成します。
なお均釉にはしばしば小孔がありますが、宋均窯ではこの孔が比較的こまかくまたまったく表面に存しますが、元均窯では比較的大きく深く、しかも釉の全体にわたって存在するものが少なくないようです。
元均窯には特にまたしばしば小さな、時にはすこぶる大きな気泡が多くあります。
このほか裂文の有無やその種類は両窯によって異なっているともいいます。
元均窯はその名のように。
元代均州で焼造されたものですが、別に元甕というものもあるようで、極めて混同しやすく区別し難いです。
(尾崎洵盛)※きんよう※げんじ
元均 げんきん
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