鎌倉時代、中国の浙江省天目山で使われていた茶碗が日本に到来しました。天目山の茶碗ということで「天目」と言われます。天目茶碗の中でも最も重視されるのが七種の天目です。建盞、烏盞、曜変、灰被、油滴、黄盞、玳皮盞の七種の天目を言います。
中国、建窯でつくられた天目茶碗の一種。黒色の茶碗の内面に青紫色の光彩に覆われた星文と呼ばれる円状の小斑文が散在します。遺品は日本にある3点のみで、全て国宝の指定を受け静嘉堂文庫(「稲葉天目」)、藤田美術館、大徳寺龍光院に収蔵されています。