Large dish with design of phoenixes in chequer patterns, enamelled
Mouth diameter 33.6cm MOA Museum of Art
ware
高さ7.1cm 口径33.6cm 高台径20.9cm
MOA美術館
これも前図とほぼ同様の構図で、丸地文と四方襷地文の枡形を相対して配し、その内に鳳凰文をあらわしています。配色は前図と違って黄色を使っていないので、いささか明るさに欠けるが、上絵の発色は極めて鮮麗であります。裏面には染付で唐草文があらわされていますが、その唐草文は他に例を見ないもので、内に梅鉢文を配した唐花を八方に置き、それを独特の唐草でつないでいます。高台内二重円圏内中央に独特の角福銘が書され、その銘は九角手皿の銘などと似た書体であります。また高台外側には、櫛目文をめぐらしています。これを収めた箱の表に「古九谷大皿」 と書し、裏面に「天保六年三月買湯川蔵」 と墨書されています。天保六年にすでにこの種の皿が古九谷と称されていましたことは興味深い。しかし 「天保六年」 の署名と表の「古九谷大皿」 の筆体が同時期でありましたかは判然としません。