吉田窯 よしだがま

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鶴田 純久の章 お話

肥前国藤津郡吉田村(佐賀県藤津郡嬉野町吉田)にあり、創業年暦は不詳であるが、寛永年間(1624~1645)藩主鍋島直澄が隠居後その遺業としてもっぱら当山陶磁器業者を督励した。これが中興期である。享和年間(1801~4)になり副島弥右衛門が制限外の窯数を増し事業を拡張してから盛運に赴いた。明治維新になり次第に衰微し始めたために、1880年(明治一三)精成社を創設してこの改良を図った。1884年(同一七)頃より中国向けの製器を始め、また朝鮮輸出品製造をも開始したが、概して日用食器の類であった。(『工芸志料』『日本近世窯業史』)

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